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はばたけない僕と上海の夏

「はばたけない僕と上海の夏」は、 上海生活にもそろそろ慣れた、30代も半ばにさしかかろうかという、ちょっと思い切れずにいる男性駐在員たちの日常のスケッチです。男性のかたには、どこか共感いただけるところがあるのではないでしょうか。女性のかた。上海の日本人の男は、もちろん皆ではないですけれども、こんなことを考えながら毎日をおくっているんです。

はばたけない僕と上海の夏~洛陽の妹

上海駐在員たちを主人公としたショート・ショート六本。掲載作品:「洛陽の妹」「冷や汗タクシー」「エレベーターの中の横恋慕」「アポなし恐怖症」「扁平足の屁理屈男」「居酒屋少女とアフター」

初版 2012年11月18日発行
二版 2013年11月12日発行
三版 2015年3月5日発行

〔電子書籍(Kindle)のみ〕

洛陽の妹(表題作)
大きな水槽がある大型海鮮中華の店で出会った彼女はまだ十七歳。彼女はある日突然洛陽に帰ってしまい上海に戻ってこようとしない。僕は彼女を迎えに洛陽に飛んだ……

冷や汗タクシー
浦東空港から乗ったタクシーの中で流れているラジオは尖閣問題について放送しているようだ。そういえば今日は満州事変が発生した日。緊張の車内で……

エレベーターの中の横恋慕
日本人居住も多いマンションの深夜のエレベーターで、僕は時々乗り合わせる一人の女性が気になるようになってしまった。エレベーターで交わす言葉は少しずつ増えてゆく。ある夜、家から階下のコンビニに行こうとすると途中でエレベーターが止まった。扉の向こうにはうつむいた彼女が立っていた。そして……

アポなし恐怖症
単身赴任の僕にとって予定のない夜を迎える午後はゆううつだ。平日の夜はほとんど誰かと外食だが、手帳の今日の予定の欄には何も書かれていない……

偏平足の屁理屈男
妻はまだ買い物を続けるという。偏平足の僕はひとりアイスクリーム・ショップで彼女の買い物が終わるのを待つことにした。そして、女の買い物好きな理由について考え始めた……

居酒屋少女とアフター
日曜日の夜。一人で行った居酒屋で無錫で働くおじさんに出会った。おじさんはこの居酒屋の常連客だ。 深夜一時。おじさんと、居酒屋の少女たち五人でカラオケへ……




16世紀の広西壮族のスーパーヒロイン瓦氏夫人をモデルとして描く大河小説。
2021年12月28日第2版発行



技術の進歩が社会にもたらす不可思議を描くショートショート8本。
2019年6月17日刊行



近代外交経済小説の表題作および『ステーツマン』『上海ノース・ステーション』の三篇を収録
2017年5月15日刊行



連作『倭寇の海』第一弾。嘉靖大倭寇に最初に挑んだ英傑、朱紈の物語。東洋一の密貿易基地で海賊の巣窟、双嶼を攻略する……
2016年2月18日刊行



キャンパスの花は魔性の間諜か?平和の女神か?
2014年1月18日刊行



天才エコノミストが通貨の力で戦争を戦い、通貨の力で戦争を終わらせる……

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