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東北地方でスキーをしよう


春節の予定がなかなか決まらなかった。日本には正月に帰ったところである。友人にオーストラリアへ行ってゴルフ三昧しないかと誘われたが日程が合わなかった。そもそも正月休みにお金を使いすぎたので海外旅行にいくのは自粛すべき情況にもある。かといって上海にいたってゴルフ友達は皆いないし、飲み屋もやっていない。

あれこれ悩んでいたある日、あるギョウザ屋で読んだ雑誌(『中国旅遊』)にスキー場の特集記事を見つけた。私のスキー歴は約25年だが、いろいろな場所でスキーをしたのが自慢だ。北海道では美幌峠を屈斜路湖に向かって滑ったし(もちろんスキー場ではない場所だ)、カナディアン・ロッキーで山小屋にこもり毎日ヘリスキーをするというツアーに参加したりもした。よって中国でスキーができると聞いては行かずにはおられない。これでまた人に自慢の種ができる。雑誌で紹介されていたスキー場はハルピンのそばだが、ハルピンにはかの有名な氷祭がある。そういえば東北地方と言えば美人の産地だ。

これで春節の予定は決まった。

上海からハルピンへは直行便が飛んでいる。約2時間半のフライト(片道1410元)だ。空港から市内までは車で約30分。初日の宿泊ホテルに迎えを頼んでおいた(200元)。道路上に雪は全くない。あたり一面に霧がでている。運転手に霧がでている理由を尋ねると、「気象現象はよくわからないが、各家庭の石炭ストーブの灰がばらまかれているのも影響しているのではないか」とのことである。そういえば中国東北地方というのは重厚長大型の国有工場が多いと聞いている。決して空気のきれいな土地ではないようだ。

ちなみにこの運転手のなまりがきつく、口をごもごもさせているような感じで何を いっているのか完全には理解できなかった。ごもごもしゃべるのはこの運転手のみな らず今回の旅行中に話しをしたタクシーの運転手、ホテルやレストランの服務員など 皆そうであり、私は彼等との会話の度に何度も聞き返すこととなった。中国語の自信 をすっかり失ってしまった。そういえば以前青森出身のある上司が「北の人は誰でも はっきりしゃべらない。口を空けていると熱が逃げ雪が入ってしまう。これを避ける ためになるべく口を空けないようにするため発音もはっきりしないのだ」と真顔で言 っていた。馬鹿馬鹿しい理屈だが、意外にそのとおりなのかもしれない。

宿泊は凱来商務酒店である。北京、海南島などに5つ星級ホテルを有する凱来ホテ ルチェーンの一つではあるが、ホテル名に「商務」がついていることが示すとおり、 施設はやや簡略化されており、星の数は3つとなっている。しかし3つ星といっても 、ロビー、客室、レストラン等はいずれもきれいで、服務員のサービスもなかなかで ある。市の中心に位置し、氷祭の開場である兆麟公園に近いのも魅力だ。1泊650元。


中国でスキー!!

翌日ハルピンの南東約250kmにあるスキー場に向かう。交通手段は昨夜空港まで迎 えに来た車である。運転手は片道の場合は900元、往復の場合は1500元プラス彼の宿泊代が必要だと言う。高い。ハルピンとスキー場を往復するシャトルサービスがあるに違いないとは思ったが、フロントの服務員は知らないと言い、スキー場のホテルに電話しても繋がらず情報を得られない。よって止むを得ず、運転手に対し、とりあえず片道を利用しスキー場についてから復路を使うどうかを決めると告げて出発した。

スキー場までは約250km程だが、道には雪は全くなく、途中までは高速道路があり、高速道路が終ってからもいい道が続き、3時間弱で到着した。

ホテルにチェックインし、同時にハルピンまでの交通手段の有無を尋ねる。シャトルバスはないとのことだが、最寄りの駅までは30分に1本バスがあり、そこからハルピンまでは日に2本の汽車があるとのことである。運転手に900元を払い、「復路は自分で何とかする」と伝えた。

以下スキー場についてご紹介しよう。

(1)規模

規模は、日本で言えば、東京ー松本間の中央線沿線のスキー場(例えば、野辺山、 ザイラーバレー、エコーバレー)程度というところか。苗場に比べれば全然小さいが 、富士天神山よりは大きい。スキー場のパンフレットによれば中国最大とのことであ る。最高地点の海抜は1374.8メートル。

亜布力スキー場、高山競技スキー場、康楽初級スキー場の3つのスキー場からなる 。高山競技スキー場は残りの2つのスキー場と連絡されておらず車を利用しなければ ならないので行かなかった。規模は高山競技スキー場が一番大きいようでやや残念で はあったが車がないので止むを得ない。

(2)施設

亜布力スキー場、康楽初級スキー場それぞれにペアリフトがかかっている。また両 スキー場を結ぶ連絡用のペアリフトもある。変速式ではないので遅い。亜布力スキー 場のリフト・連絡リフトともに約20分も乗っていなければならず、無茶苦茶寒い。フ ードがついてはいるが、フードで覆われない足はものすごく冷える。なお高山競技ス キー場には、行っていないので確かではないが、ゴンドラもあるようだ。

リフト券はいらないようだ。誰もがスキーを借りるので、それがスキー場の収入源 となっているのであろう。よって自分のスキーを持って行く根性のある人に対しては 料金は全くかからない。

康楽初級スキー場には一応ナイター施設がある。しかし夜は文字どおり死ぬほど寒 いので滑っている人はだれもいない。

道具はゲレンデのベースにあるレンタルスキーショップで借りれる。貸スキーウェ アも用意されている。板・靴は高級と普通の2種類に分けられているが迷わず高級を 借りよう。初日は普通を借りたがエッジはないし、靴は堅くて足が痛く閉口させられ た。レンタル料金は、高級モデルで2時間110元、半日180元、1日260元である。道具を借りる時は注意が必要だ。借りた靴を履こうとしたところ、右足がどうして入らなかったのだが、よくみれば両方とも左の靴であった。靴を変えてもらい、ゲレンデに出てから板を履こうとしたところどうしても靴に板がはまらない。靴とビンディングがあっていないのである。レンタルショップに戻り板を変えてもらおうとしたところ、「そんなはずはない。おまえはスキーが始めてだろう」と言われすぐには取り合ってもらえなかった。ちなみに板の長さは選べない。靴に対して組み合わせる板がきまっているのである。初日に借りた板は190cmで二日目は170cmであった。

アルペンスキー以外にもスノーモービル、クロスカントリーでも遊べる。また亜布 力スキー場の上から下まで『世界第一滑道』という、ステンレス制のソリコースが設 けられている。パンフレットによれば全長2680メートルで世界一長いとのことである。興味はあったがどうみても危険そうなのでやめておいた。

(3)ゲレンデの情況

亜布力スキー場の上級斜面は大体25度くらいだろうか。グルーミングされていない が、降雪量が少ないので、シュプールによって大部分が圧雪された状態になっている 。上から下までノンストップで滑ってみたが、まあまあ斜度も距離もあり、人も少な いので結構スピードも出せ、まあまあ楽しめた(ただし時々石がころがっているため 雪面を真剣にみていなければならないことと、顔が寒さで非常に痛いのを我慢すれば だが)。康楽初級スキー場は雪上車できれいにグルーミングされている。ここは緩斜 面で、生まれて始めてスキーを履いた人があちこちに倒れている。

雪質は、温度が低いので、当然さらさらパウダーだ。でも雪は少ない。ひょっとし たら例年はもっと雪があるのかもしれないが、少なくとも今回はゲレンデのあちこち に草が生えており、とてもじゃないが自前のスキーじゃすべれない。そもそもこの辺 りは、日本の例えば上越等と比べ雪が多い地域ではない。ただし一度降った雪は温度 が低すぎて溶けないのである。

(4)客層

客は中国(大陸)人、香港人、欧米人の比率が6:2:2とういところか。日本人は いなかった。スキーの腕は皆あまりうまくないので、SAJ2級程度以上の人ならヒー ローになれる。

急斜面の横から迂回用の緩斜面が合流する場所があり、この合流地点で立っていた ところ、迂回路から滑って来た初心者が突っ込んできた。私のスキーの上に彼のスキ ーが乗っただけだが、彼は5メーターぐらい転がってしまった。その後ろからインス トラクターが滑ってきたのだが、このインストラクターは転んだ初心者を起こしなが ら私に向かって猛然と怒り出した。

「そんなところに立ってると邪魔だ」。

冗談じゃない。私は急斜面・迂回路のいずれにも邪魔にならない位置に立っている。 それに合流地点に入る時は減速するのが常識だ。この初心者は暴走してしまったので あり、暴走させた責任はインストラクターにある。私も負けじと怒鳴った。「フザケ ルナ、ワルイノハソッチダ」等々。インストラクターは静かになった。口論に勝った ものとなかなか爽快な気分になったが、後から落ち着いて考えてみれば、この時私の 口から出た中国語は、かなり怒っていたのと中国語の能力不足のために無茶苦茶で、 インストラクターは私が何を言ったか理解できなかったかもしれない。ひょっとした ら変な外国人にかかわるのが面倒で静かになっただけかもしれない。

夜は風車山荘に泊まった。「○○ホテル」という名称でないだけで不安ではあった が、実際に泊まってみるとなかなか快適であった。フロントの壁には3つ星級宿泊施 設であることを示すボードがついている。シャワーの水圧が弱いとかエレベーターが 壊れているとか不満もあるが、水圧の問題とか施設が少しぐらい壊れているのはヨー ロッパ・アルプスのスキー場にあるロッジだって同じである。清潔だし、暖かいし、 全体としては十分満足できる。私はホテル部分に泊まったが、敷地内には風車の形を した別荘スタイルの宿泊施設もいくつかある。一つの風車の中に約10部屋位あり、グ ループで泊まるにはよいかもしれない。ホテル部分には中華レストラン、西洋レスト ラン、バー、ボーリング場、カラオケルーム、インドアプール、サウナ等がある。

中華レストランはなかなか美味。この辺り一体は山野菜(野沢菜)が有名とのこと なので、是非肉絲山野菜を注文しよう。スキーに野沢菜は絶対あう(ようなきがする 。学生のころ野沢やその他の信州のスキー場で合宿をすると、食事には必ず野沢菜が ついていた。その時からの習慣であろう)。東北料理としてすすめられた家常ドゥン 菜は肉、野菜、いもなどの煮込みである。これも身体を芯から暖めてくれて、スキー の後に食べるには大変よい。

電話番号は0451-345-5088、ファックスは0451-345-5138、「暖炉付」デラックスルームで1泊平日570元、週末630元。この暖炉付の部屋というのはなかなかクセモノで、「暖炉」とは暖炉の形をしたただの電気ストーブのことであった。

スキー場からハルピンに帰る足の確保にはやや苦労した。鉄道で帰ることができる が、ハルピンまで4時間もかかるとのことなので、できれば車で帰りたい。そこでフ ロントに、「もしハルピンから客を乗せてきて空車で帰る車があれば、明日の午後に 乗りたいので待たせておいてほしい」旨伝えておいた。翌日、朝よりスキーに行き12 時15分ころにホテルに戻ってきたところ、フロントの服務員に「12時まで車が待っていたのに、今ハルピンへ帰ってしまった」と言われた。しまった。

こまっていると一人のオッサンが近づいてきて、「ここからハルピンまでの途中に ある町まで帰るので、そこまで送ってやる。お金はいらない。ただここで仕事を終ら せなければならないのでちょっと待っていてほしい」とのことである。話しがうます ぎ、最初はウサンクサイと思っていたが、実はなかなかいいオッサンで、彼は友人の タクシー運転手に電話をかけ、彼の住んでいる町からハルピンまで送るよう頼んでく れた。タクシー運転手は電話の向こうで「600元」と言っているようだがオッサンは 「高すぎる」と言い、450元に値切ってくれた。同様に帰りの足がない一人旅中の西 安人の若者もハルピンまで同乗したが、彼の支払分を合わせて450元である。

オッサンの住む町でタクシーに乗り換えハルピンに向かう、しかしこのタクシーの 運転手は、ハルピンまであと50km程度の荒野の真ん中で車を止め、「今日は大晦日(旧暦)だ。もう帰りたい。ここからはタクシーを拾って帰ってくれ」といいだした。こんなところで降ろされてはたまらない。同乗の西安人は「こんなところで降りるなんてとんでもない。タクシーなんて全然ないじゃないか。そんなに早く帰りたければホテルまでは送らなくてもいい。でもハルピン市内のタクシーの拾える場所までは行け」と怒鳴った。運転手はそれまでおとなしかったが若者が突然怒ったのでびっくりしたのか、何も言わずに車を動かしはじめた。

ハルピン市内に入ったところで再び車を乗り換えホテルに向かう。結局往路と同じ 約3時間で到着した。

金をケチってハルピンからスキー場まで乗った車を帰してしまったのは失敗であっ た。車を帰していなければ復路でこんな苦労はしなかったし、高山競技スキー場にも 行けた。亜布力スキー場に行く際私は20分もかかる連絡リフトに乗っていったが、車 があれば簡単に行くことができる。今後当スキー場へ行かれる方へは車を全行程確保 されることをおすすめする。


氷点下20度の世界

ここで当地の寒さについて触れておこう。

最低気温は氷点下約25度、日中でも氷点下約10度である。寒い。無茶苦茶寒い。どうにも寒い。

外出時の服装はアンダーシャツ、長袖のポロシャツ、ヨットパーカー、トレーナー 、スキーウェア、足はタイツ2枚、ジーンズ、コーディロイのパンツ、靴下2枚、頭 は耳あてをしマフラーで顔を覆った。スキー手袋の中にはホカロンを入れた。ほとん どダルマである。服を着たり脱いだりするだけでえらく疲れる。さすがにこれだけ着 ていると胴体は寒くないが、顔、指先、足先などが痛い。スキーや氷祭を見にいった 時など外出の時間が長くなると、次第に指先、足先が痛くなる。そして最後にはどう にも耐えられなくなり室内に駆けこむこととなる。常に布制のバックを背負って外出 したが、付着している水分が凍結するのだろう、しばらくするとバックやその中に入 れておいた手帳等が堅くなってしまう。

私は北海道で勤務をしたことがあり、北海道の冬も経験したが、氷点下20度以下と なることはまずなかった。緯度で言えば稚内とほぼ同じだが、大陸性である当地は比 較にならないほど寒いのである。

ただしホテルの中は暖かく快適だ。ホテルの部屋の中では基本的にはパンツ1枚、 Tシャツ1枚である。私が上海で住んでいる家の方がよっぽど寒い。


氷祭

ハルピンの氷祭は1963年に第1回が行われ、その後67年から文革の影響で一時中止されるが79年に再開され現在に至っている。1月1日より冬の間中開催される。いつまで開催しているのかは調べなかった。おそらく氷が溶け出す頃までやるのだろう。3月中旬ぐらいまでだろうか。

宿泊した凱来商務酒店から氷祭の開場である兆麟公園までは徒歩で約5分と近い。 夜の方がメインだと聞いて、日が暮れてから出かけてみた。私は「札幌の雪祭に比べ たらどうせ大したものじゃないだろう」と思っていたのだが、実際に見てみると、氷 と雪では全く別ものだということに気付いた。雪祭は「白い世界」だが氷祭は「透明 の世界」だ。雪祭においては雪の像がライトアップされるが、氷祭においては氷の中 にカラフルな電灯が入れられる。なかなか幻想的である。

ただちょっと企業の宣伝が多すぎるのにはがっかりしたが。氷の像は基本的には縦20cm横40cm高さ20cm程の直方体を積み上げて造られている。橋、西洋風城、滑り台などあらゆるものが展示されている。敷地はそんなに広くはないのだが(30分もあればだいたい見てまわれる)、ともかく寒いので途中に休憩所を作りしるこでも出してもらえれば有難かったのだが。

世界各地で造られた氷の彫刻が展示されている一角もある。日本からは札幌と旭川から出展されていた。公園の中に観覧車がある、上から見た氷祭もなかなか美しい。

氷に素手で触れてみると不思議な感触である。我々のイメージでは氷の表面という のは濡れているものだ。しかし温度が低すぎるため表面に水分がなくガラスに触れて いるような感覚である。スピードスケートはスケートの歯で氷の表面を溶かしながら すべる。最適な氷の温度はマイナス2~3度とのことで、それより高くても低くても よくないらしい。ハルピンの夜にスケートをしても滑りが悪いかもしれない。

なお、市内を流れる松花江の対岸にある太陽島公園では雪祭が行われているらしい 。行かなかったので確かではないがおそらくやっている。取材が不十分で読者の皆さ んには申し訳ない。


帰路

最終日はチェックアウト後、2時間程ホテルの近辺を歩いてみた。古いロシア人に よって建てられた建物が残っている。20分程歩いたところには立派なロシア教会もあ る。松花江は完全に凍っている。松花江に浮かぶ小島に氷の滑り台、犬ゾリ、スノー モービル等のアトラクションのある小さな遊園地があった。氷点下10度程度だという のに人でいっぱいだ。犬ゾリの犬の写真をとったら「写真は有料だ」と言われた。払 う気はまったくなかったが一応いくらか尋ねたところ15元とのことである。犬ゾリに 乗ったて5元である。写真1枚で15元も払うわけがないじゃないか。金を払えとしつこく言われたが、こういう時は中国語が理解できない振りをするに限る。15元を要求するオヤジを無視してその場を立ち去った。

路上の屋台でイモを買って食べてみた。ジャガイモかとおもったら山イモであった。甘くて大変うまい。

実は今回の旅行の目的は元々3つあった。一つ目はスキー、2つ目は氷祭、そして3つ目は東北美人に出会うことである。しかしバタバタと動き回っているうちに、残念ながら3つ目の目的は果たせなかった。

帰りの飛行機は15:40分発である。ホテルに戻り昼食をとり2時に空港へ向けタクシーで出発(150元)、帰路についた。


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